本日の東京新聞朝刊に掲載されていた、タレントのふかわりょう氏のコラム「風向計」の文章が印象に残った。フェイクニュースの飛び交う芸能界で生きてきた著者ならではの生きるヒントとなっている。
(高音質なハイレゾ音源が登場して数年経つが、必要以上の情報量に耳疲れしてしまい、CDの登場の頃のように普及していないという流れの中で)
世の中はハイレゾ社会になっています。それは、これまで聞こえなかったものまで耳に届いてしまう社会。ネットやSNSの普及によって、一個人のつぶやきが社会全体に響くようになりました。誰がどう思っているのか、何を感じているのかが、可視化されるようになりました。これは決して悪いことではありませんが、この「聞こえすぎる世の中」にいると、必要のない情報までキャッチしてしまい、耳や、心が疲れてしまいます。
余計な音に気を取られて奪われた、鳥のさえずりや、川のせせらぎ、木々のざわめき。鈍感力や気にしない力も必要でしょう。不必要な音をカットする、ローファイな暮らし。聞こえなくてもいいことばかり聞こえてしまう、ハイレゾ社会にご用心!