浦沢直樹×手塚治虫『PLUTO』(小学館ビッグコミックス 2004)全8巻を読んだ。
手塚氏の『鉄腕アトム』の長編ストーリー作品「地上最大のロボット」のリメイクである。
全8巻のうち、7巻くらいまでは一体どういう背景なのだろうと、謎が謎を呼ぶ展開で一気にページを繰っていった。
最後の8巻で合点が行くのだが、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」となってしまい、いささか尻すぼみな結末であった。しかし、手塚氏も指摘していたであろう大義なき戦争の闇や近未来社会の歪みが描かれており、大作の持つスケール感を堪能することができた。
『PLUTO』
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