内田樹×名越康文『原発と祈り:価値再生道場』(メディアファクトリー 2011)をさらっと読む。
3.11原発事故の3週間後に行われた対談内容がまとめられている。「荒ぶる神」である福島原発の鎮魂を祈っている話や、原発とゴジラの共通性から、原発事故で顕となった、祈りや諦観、心構えといった日本人の心性に迫ろうとする意欲作となっている。しかし、何の注釈もなく頭の良い二人のやり取りが続いていくため、途中で話の流れに付いていけなくなってしまった。もう少し編集サイドで手を入れる工夫があればと思った。
『原発と祈り』
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