『死に向かう地球』

江原達怡『死に向かう地球:加速する温暖化・砂漠化 最先端植林プロジェクト「スーパーポローニア」という選択』(現代書林 2007)を読む。
環境問題の本かと思い手に取ってみた。前半は温暖化や砂漠化について事例を交えて分かりやすく解説している。しかし、後半はスーパーポローニアという品種改良された桐の植林事業を手掛けている企業の紹介となっている。著者によれば、スーパーポローニアなるものは、4〜6年で生育し、CO2の吸収能力は杉の10倍以上もあり、しかも伐採したらすぐに発芽を繰り返し、建築材としても家具材としてもすぐれており、バイオエタノールも取れるという、まさにスーパーマンのような木なのである。
ネットで調べたところ、本書で紹介されていた植林事業を手がける会社には、既に詐欺商法として警察の手が入っているということであった。こういった地球環境への関心につけ入る悪徳ビジネスの輩は、これからも手を替え品を替え登場してくるのであろう。重々気をつけたい。

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