地理歴史科教育法 第1課題

創価大学からあちこち赤が入ってレポートが返却されてきた。
参考資料を寄せ集めただけの内容で、科目の教科書から離れてまとめたのが不味かったようだ。
これから夏休みに向かうので、きちんと調べ推敲したレポートを提出したい。

高等学校学習指導要領「地理A」

1 科目の性格と目標
「地理A」は,地歴科の中に設けられた標準単位数2単位の科目であり,その目標は,「現代世界の地理的な諸課題を地域性や歴史的背景,日常生活との関連を踏まえて考察し,現代世界の地理的認識を養うとともに,地理的な見方を培い,国際社会に主体的に生きる日本国民としての自覚と資質を養う」と示されている。「地理B」が「系統地理的」「地誌的」な考察を求めているのに対し,「地理A」では,「日常生活」との関連の中での考察を示している。目標の中で示される「地理的な見方や考え方」とは次のように整理することができる。

  1. 地理的事象を距離や空間的な配置に留意してとらえること
  2. 地域という枠組みの中で,地域の環境条件や他地域との結び付きなどと人間の営みとのかかわりに着目して追及すること。
  3. 諸地域を比較し関連付けて,地域性を一般的共通性と地方的特殊性の視点から追究すること。
  4. 大小様々な地域が部分と全体とを構成する関係で重層的になっていることを踏まえて地域性を把握すること。
  5. 地域の変容をとらえ,地域の諸課題や将来像について考えること。

2 内容とその取扱い
⑴現代世界の特色と諸課題の地理的考察
〈ア地球儀や地図からとらえる現代世界〉
地理Aの学習においては,地球儀と世界地図との比較,様々な世界地図の読図などの具体的な作業を通して,地理的技能を身に付けさせるとともに,方位や時差,日本の位置と領域,国家間の結び付きなどについてとらえさせることが求められる。
〈イ世界の生活・文化の多様性〉
世界の諸地域の生活・文化の多様性について理解させるとともに,異文化を理解し尊重することの重要性について考察させる。その際に,「地図帳」を十分に活用するとともに,インターネット上の衛星画像や空中写真,景観写真などの地理情報を活用する能力の育成に注意を払いたい。なお,国際的な事象においても,日本と比較し関連づけて考察させる習慣を大事にしたい。
〈ウ地球的課題の地理的考察〉
環境,資源・エネルギー,人口,食料及び居住・都市問題を地球的及び地域的視野からとらえ,それらの課題の解決には持続可能な社会の実現を目指した各国の取組や国際協力が必要であることについて考察させる。そうした一連の学習において,政治・経済,生物,地学などの授業内容と関連させることで,深い考察を試みることができる。

⑵生活圏の諸課題と地理的考察
〈ア日常生活と結び付いた地図〉
身の回りにある様々な地図の収集や地形図の読図,目的や用途に適した地図の作成などを通して,地理的技能を身に付けさせる。指導にあたっては用語や概念を細かく列挙して解説するような展開ではなく,基本的な事項・事柄を精選し,知識や技能を使いこなす能力の育成に踏み込みたい。
〈イ自然環境と防災〉
我が国の自然環境の特色と自然災害とのかかわりについて理解させるとともに,国内にみられる自然災害の事例を取り上げ,地域性を踏まえた対応が大切であることなどについて考察させる。我々の生活の安全に直接につながることなので,地形図やハザードマップの読図など,日常生活と結びついた地理的技能を身につけさせるとともに,防災意識を高めるような工夫が求められる。
〈ウ生活圏の地理的な諸課題と地域調査〉
生活圏の地理的諸課題を地域調査やその結果の地図化などによってとらえ,その解決に向けた取組などについて探究する活動を通して,日常生活と結び付いた地理的技能及び地理的な見方や考え方を身に付けさせる。こうした身近な内容については,一律な指導は避け,生徒の特性や学校所在地の事情を考慮し,地域調査を実施し,その方法が身に付くよう工夫すること。
なお,授業や学習領域全般を通して,地図を有効に活用して事象を説明したり,自分の解釈を加えて論述したり,討論したりする機会を設け,思考力や判断力,表現力の育成を図りたい。こうした生徒の主体性を生かした地理的活動こそが,学校の勉強の枠を越えて,卒業後も地域の資源を活用した諸活動に生かされるはずである。

3 指導計画の作成と指導上の配慮事項
 ・指導内容の精選について
 ・地理的技能について
 ・政治、経済、生物、地学的な事象などの扱いについて
 ・日本の取り扱いについて
  などについても触れるとよいです。

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