『本格科学冒険映画20世紀少年〈第2章〉最後の希望』

テレビで放映された、堤幸彦監督『本格科学冒険映画20世紀少年〈第2章〉最後の希望』(2009 東宝)を観た。
観ながら、前に『ムウ』という映画を観たことを思い出した。漫画という枠組みの中では成立するリアリティが、映画という枠組みではおかしなものになってしまう。漫画ならば時間の流れやコマに描かれない部分は読者の想像に任せられるため、突拍子もないSFの世界観が成り立つ。しかし、スクリーンの映像世界以外に観客の想像を許さず、2時間ちょいという時間の制約を受ける映画では、漫画におけるリアリティは表現できない。ちょうど小説のリアリティを漫画が表現できないように。

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