『はつ恋』

ツルゲーネフ『はつ恋』(新潮文庫 1952)を読む。
短い作品だったので一気に読んだ。「はつ恋」というタイトルから連想するような初々しい青春物語ではない。タイトルにもなっている主人公の年上の女性に憧れる恋心よりも、太宰治の『斜陽』に似た、主人公の青年の社会から取り残された没落貴族の虚無的な生き方の方が印象的であった。

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