昼にイオンシネマの3ヶ月間パスポートを買ったので、本日またいそいそと夜一人で映画館に出かけた。
アルフォンソ・キュアロン脚本・監督、サンドラ・ブロック主演『『ゼロ・グラビティ(原題: Gravity)』(2013 米)を観た。
『アバター』以来の3D映画鑑賞となった。奥行きのある映像で、宇宙空間の無重力状態がばっちりと表現されていたのは素晴らしい。物が浮くシーンや地球の映像などは文句のつけようがない。
しかし、話の展開はありがちなハリウッドテイストで、ロシアが勝手に人工衛星を爆発させ、その破片でシャトルが粉々になったり、時速数万キロの破片が飛び交う中で作業したり、炎に追いかけられたりのドタバタ劇である。話が急展開すればするほど、宇宙における闇や無音の恐怖、真空の危険さといった肝心なモチーフが薄くなってしまい、『アルマゲドン』などの「普通」のアクション映画に成り下がっていってしまった。もう少ししんみりと無重力自体の面白さや魅力を伝える映画であれば良かったと思う。
原題は「Gravity」(重力)というタイトルである。ラストシーンは重力の力で命を落としかけながらも、二本足で立ち上がる場面でエンディングを迎える。あの場面でのサンドラ・ブロックの姿は格好良かった。
『ゼロ・グラビティ』
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