日別アーカイブ: 2025年1月3日

『笑えるクラシック』

樋口裕一『笑えるクラシック:不真面目な名曲案内』(幻冬社新書,2007)をパラパラと眺める。
詳しくは覚えていないが、何かの話のネタにと新刊で購入して、そのまま積ん読になっていた本である。小論文指導で有名な樋口裕一氏の手によるものである。生真面目に肩肘張って聞くクラシックではなく、作曲家自身もユーモアを込めて作った作品もあり、そうした笑える作品を気軽に味わってみようという入門書である。さすが小論文指導を専門としている著者だけに、読みやすい文章であったが、内容に全く興味がわかなかった。

「文化系大忘年会2024~今年の3大重要トピックは?」

車を運転中にポッドキャストで、TBSラジオ文化系トークラジオLife「文化系大忘年会2024~今年の3大重要トピックは?」(2024年12月29日放送)を聞いた。
AIの進化や読書、「界隈」の定義など、ここ最近の興味ある話題がどんどん続いて面白かった。特に近松門左衛門の「虚実皮膜」というキーワードを出して、現実と虚構が入り混じったバラエティ番組や文学作品が増えているという指摘は鋭かった。

また、同世代の速水健朗さんの口から、先日読んだばかりの「滝山コミューン」の話が出てきてびっくりした。極めて均質性の高い郊外ニュータウンという文脈で使われていたが、なぜその言葉まで知っている?