月別アーカイブ: 2023年10月

「タイ イスラム教徒ら抗議デモ」

本日の東京新聞朝刊に、タイのイスラム教徒がイスラエル大使館まで抗議デモを行ったとの記事が掲載されていた。タイの国民の95%は仏教である。そして、残りの5%がイスラム教で、その多くがマレーシアとの国境が近い南部に集まっている。世界史でいうと、14世紀から19世紀にかけて、ちょうどタイの南部にマレー系のパタニ王国というイスラム国があったことに由来する。

Wikipediaによると、旧パタニ領の一部の地域である深南部三県では、住民のタイ政府に対する反発と、黄金時代のパタニへのあこがれから、パタニ王国再興を大義名分にした分離独立運動の動きがあるとのこと。

今回の件に始まったことではないが、タイは地域的に中国の影響が強く、タイ南部の独立運動が周辺の大国の思惑に利用される懸念がある。

「学生運動 映画作りに通じ」

本日の東京新聞朝刊に、「ドキュメンタリー覚書」という連載コラムで、小川紳介監督の『圧殺の森』が取り上げられていた。学生時代にキャンパス内の上映会か何かで観た記憶があるのだが、いったいどこで観たのだろうか。

「異例の猛暑から暖冬へ」

本日の東京新聞夕刊に、今冬は「エルニーニョ現象」の影響で暖冬予想との記事が掲載されていた。エルニーニョもラニーニャもスペイン語で、南米の沿岸を流れる暖流を意味する。エルニーニョ現象が発生すると、太平洋全域を環流する海流の流れが遅くなるので、太平洋西側の暖海域が東側に拡散する。そのため、ペルー沖の海水温が上がり、深海と浅海の対流が起きなくなるので、深海の豊富な栄養分が供給されなくなり不漁となる。イワシの漁獲量でダントツの世界1位のペルーの漁業の生命線ともいってよいでしょう。

一方、ラニーニャ現象は貿易風が例年よりも強くなり、

『太陽光発電のすべて』

Newtonムック『太陽光発電のすべて』(ニュートンプレス 2010)をぱらっと読む。
2009年から始まった電力買取義務化制度に合わせて、太陽光発電の仕組み当時の最新の太陽光パネル、自治体ごとの補助金制度などがイラスト入りで解説されている。

世界の砂漠の4%(約65万平方キロメートル)に巨大太陽光発電所を設置すれば、世界で消費される全エネルギーの量を生み出すことができるという試算がある。また、夜間は発電できないという太陽光発電の死角を補うため、モンゴルのゴビ砂漠やイラン、アラビア半島、サハラ砂漠、オーストラリアなどの世界中の砂漠のメガソーラーを送電線で繋ぐジェネシス計画なるものがあるそうだ。他にも宇宙太陽光発電や月太陽光発電など、夢のあるプロジェクトが興味深かった。

『パティシエになりたい人の本』

成美堂出版編集部『パティシエになりたい人の本』(成美堂出版 2009)をパラパラと読む。
パティシエに憧れる中高生向けの「なるにはブックス」的な内容ではない。開業までの資金の調達方法や物件探し、仕入れルートの確保、販促ツールの活用など、パティシエとして自分のお店を持つまでのロードマップが分かりやすく説明されている。また、様々な経緯がありながらも独立して成功した人の経験談は大きい。現在製菓の専門学校に通っている学生にとって、良き参考書となるであろう。