日別アーカイブ: 2023年10月9日

『宇宙のはてで銀河に会いたい』

谷口義明『宇宙のはてで銀河に会いたい』(丸善 1992)を読む。
写真中心の大判のフォトブックである。太陽と同じ大きさか、太陽の4倍程度までの大きさの恒星は、内部の水素爆発が尽きると、やがて超新星爆発を引き起こす。その際に分子雲が誕生し、その分子雲の中心部がつぶされて、少なくとも1万近い星団が一斉に誕生する。そうした現象をスターバースト・シンドロームと呼び、その一連の流れについて分かりやすく説明されている。

「アフガン地震、2000人死亡」

本日の東京新聞朝刊に、アフガニスタン西部のヘラート州で地震が発生し、2000人超が亡くなったとの記事が掲載されていた。アフガニスタンはアルプス・ヒマラヤ造山帯に位置している。インドオーストラリアプレートとユーラシアプレートが衝突する境界の変動帯である。また、同志社大学の調査資料によると、大きめのactive fault(活断層)がヘラート州を貫いていることがわかる。

イスラム教原理主義のタリバン政権は世界的に評判がよろしくないが、こういう災害時の時こそ、イスラム教の「六信五行」にある助け合いの精神を発揮し、災害救助を主導してほしいと思う。

「晴美フラッグ ファミリー層流入」

本日の東京新聞朝刊に、東京五輪の選手村の跡地にファミリー層が流入してきたとの記事が掲載されていた。地理Bや地理探求で学ぶ「ジェントリフィケーション」の典型的な例である。港湾施設や倉庫しかなかった晴美埠頭を再開発したことで、中間層〜富裕層が転入してきたのだ。「ジェントリフィケーション」は、イギリスにおいて環境悪化の影響で都心から転出していたジェントルマンが再転入したことに由来する。

『地球温暖化を防ごう』

佐島群巳監修『地球温暖化を防ごう:地球環境と私たちの生活』(ほるぷ出版 1998)を読む。
小学校の図書室にありがちな大判の学習本である。表紙に「文部省環境教育指導資料準拠」とある通り、授業の参考図書として刊行されたのであろう。

地球温暖化のメカニズムや弊害などを説明した上で、最後は小学生でもできる温暖化を防ぐ8ヶ条が紹介されている。小学生向けの本なので仕方ないが、地球規模の話とちょっとした生活習慣の改善の落差に戸惑ってしまう。

  1. エネルギーのむだをふせごう
  2. 自動車より鉄道を利用しよう
  3. 歩くことで地球にやさしく
  4. フロンガス商品を使わない
  5. 身近に植物を植えよう
  6. リサイクルでむだを減らそう
  7. エコマーク商品を選ぼう
  8. 食べ残さないようにしよう