第99回直木賞受賞作品、影山民生『遠い海から来たCOO(クー)』(角川書店 1988)を読む。
コロナでずっと横になっていたので、おもむろに手に取ってみた。白亜紀の首長竜が南太平洋のフィジー諸島で少年によって発見されるというファンタジー小説である。
細かい描写は読み飛ばしたが、大体内容を掴むことができた。残念なのは物語の主人公であるプレシオサウルスの話よりも、フランス軍やグリーンピースなどの人間の対立や戦闘シーンが多かった点である。恐竜が絶滅した理由に関する話は興味深かったので、もう少し恐竜の話が知りたかった。