日別アーカイブ: 2023年3月4日

『宇宙のかたちをさぐる』

池内了『宇宙のかたちをさぐる:”泡宇宙”の発見』(岩波ジュニア新書 1988)をパラパラと読む。
著者の池内さんは京都大学を卒業後、北海道大学で助教授を務め、東京大学天文台の助教授を経て、大阪大学の教授、名古屋大学の教授と、旧帝大を渡り歩いた人物である。現在でも「世界平和アピール七人委員会」のメンバーを務め、「九条科学者の会」の呼びかけ人でもある。大変エネルギッシュな方である。

本作は地球の大きさを測ったアレクサンドリアのエラトステネスからビッグバンまで、中学生にもわかるようなソフトな語り口で、難解な宇宙物理学を語っている。「ザ・岩波ジュニア新書」といった内容であある。現在でも宇宙は無数の泡がポコポコ膨らんでいくと推測されているようだ。

「食リサイクル100%に挑む」

本日の東京新聞朝刊に、トヨタ紡績でフードロスをなくすため、社員食堂の残飯を微生物で分解させ、発生したガスで発電、さらに、窒素やリンなど農業に必要な成分を含む微生物の消化液を、肥料として近隣農家に提供するプロジェクトが始まったとの記事が掲載されていた。

江戸時代の徹底したリサイクルの現代版という内容である。フードロスは地理の授業でも重要なテーマである。以下は、消費者庁のホームページから転載した内容である。日本の年間のフードロスが、世界の食糧支援量を超えているという事実にしっかりと向き合いたい。

食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。

日本では、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は522万トン(2020)。

これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量(2020年で年間約420万トン)の1.2倍に相当します。

また、食品ロスを国民一人当たりに換算すると”お茶碗約1杯分(約113g)の食べもの”が毎日捨てられていることになるのです。「もったいない」と思いませんか?

大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロスを減らすことが必要です。