池内了『宇宙のかたちをさぐる:”泡宇宙”の発見』(岩波ジュニア新書 1988)をパラパラと読む。
著者の池内さんは京都大学を卒業後、北海道大学で助教授を務め、東京大学天文台の助教授を経て、大阪大学の教授、名古屋大学の教授と、旧帝大を渡り歩いた人物である。現在でも「世界平和アピール七人委員会」のメンバーを務め、「九条科学者の会」の呼びかけ人でもある。大変エネルギッシュな方である。
本作は地球の大きさを測ったアレクサンドリアのエラトステネスからビッグバンまで、中学生にもわかるようなソフトな語り口で、難解な宇宙物理学を語っている。「ザ・岩波ジュニア新書」といった内容であある。現在でも宇宙は無数の泡がポコポコ膨らんでいくと推測されているようだ。