太田博太郎『奈良の寺々:古建築の見かた』(岩波ジュニア新書 1982)をパラパラとめくる。著者は歴史学者ではなく、建築学が専門の研究者で、法隆寺や薬師寺、唐招提寺、興福寺、東大寺の5つの仏教建築の構造に焦点を当てた解説書となっている。垂木の組み上げや軒下の組物の解説など、専門書レベルの内容となっている。
日別アーカイブ: 2021年4月13日
「ミャンマー 死者700人超に」
本日の授業の中で、紹介した東京新聞朝刊の記事より。
ミャンマーといってもピンと来ない人が多いかもしれませんが、日本の工場も多数進出しており、日本国内でも多くのミャンマー人が暮らしている。決して遠い国の話ではありません。また、授業の中で触れましたが、一人当たりGDPは日本の45,546ドルに対し、ミャンマーは1,441ドルに過ぎません。では、何で東南アジアの中でも経済力の低いミャンマーで、金のかかる軍事クーデターが起きたのでしょうか。そこには、中国の「一帯一路経済圏構想」が関わってきます。マラッカ海峡を通らずとも、アフリカやヨーロッパに中國製品を輸出するために、直接インド洋に出られる「南下政策」により、ミャンマーを支配下に置こうとする習近平体制の思惑が見え隠れします。
このように、地図帳をベースに国際政治や経済、民族問題、宗教問題を考えるスタンスを地政学と言います。高校地理は地政学との関係が深いところがあります。これからの授業の中で一緒に考えていきたいと思います。