本日の授業の中で、紹介した東京新聞朝刊の記事より。
ミャンマーといってもピンと来ない人が多いかもしれませんが、日本の工場も多数進出しており、日本国内でも多くのミャンマー人が暮らしている。決して遠い国の話ではありません。また、授業の中で触れましたが、一人当たりGDPは日本の45,546ドルに対し、ミャンマーは1,441ドルに過ぎません。では、何で東南アジアの中でも経済力の低いミャンマーで、金のかかる軍事クーデターが起きたのでしょうか。そこには、中国の「一帯一路経済圏構想」が関わってきます。マラッカ海峡を通らずとも、アフリカやヨーロッパに中國製品を輸出するために、直接インド洋に出られる「南下政策」により、ミャンマーを支配下に置こうとする習近平体制の思惑が見え隠れします。
このように、地図帳をベースに国際政治や経済、民族問題、宗教問題を考えるスタンスを地政学と言います。高校地理は地政学との関係が深いところがあります。これからの授業の中で一緒に考えていきたいと思います。