村上重良『日本の宗教:日本史・倫理社会の理解に』(岩波ジュニア新書 1981)をパラパラと読む。
まんま教科書で、ひたすら情報量が多い文章で、1ページで読むのが辛くなった。ただ、縄文時代の原始宗教から、戦後の立正佼成会や創価学会、パーフェクト・リバティまで網羅しているのはすごい。
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『光源』
桐野夏生『光源』(文藝春秋 2000)を半分ほど読む。
私の好きなロードムービーの撮影の舞台裏を描いた小説で、出だしは面白かったのだが、何日かに分けて読み進めるにつれて、展開がダラダラになり、途中で投げ出してしまった。ここしばらく読書に集中できる心理状態でなかったことも一因かもしれない。
『世界は一冊の本』
長田弘詩集『世界は一冊の本』(晶文社 1994)を読む。
「本を読もう。/もっと本を読もう。/もっともっと本を読もう。」の書き出しで始まる表題作の他、30編あまりが収められている。
家族や戦争、歴史上の人物をモチーフに、生きる、死ぬということがストレートに綴られている。有名な「本を読もう…」の詩も、読書の指南ではなく、どんどん世界を知って考えていくことが生きることなのだという作者のメッセージが込められている。他に気になった詩を引用してみたい。
原因があって結果がある
というのは真実ではない。
事実は違う。はじめに結果がある。
それから、気づかなかった
原因にはじめて気づく。ものごとの事実に対し
ものごとの真実は、
いつでも一歩遅れている。
『てんてん手帳』
細川貂々『てんてん手帳』(講談社 2009)を読む。
作者が好きな人形やガラス瓶、おしゃれな缶など、女の子趣味全開の漫画だったので、ほとんど話の内容が頭に入ってこなかった。
『職人スタイル』
オークムック『職人スタイル』(オークラ出版 2008)を読む。
A4サイズのムック本で、イケメンの若手の職人の仕事や趣味に興じる写真を中心に、仕事観や人生観のインタビューが掲載されている。硯職人や美容師、内装職人に始まり、時計修理職人や和装師、江戸手提提灯職人、べっ甲職人など、少し変わった職人も数多く登場する。しかし、共通するのは仕事へのこだわりであって、少し時流からずれていようが、自分の人生をかけて挑戦する姿はかっこいい。