本日の東京新聞夕刊に,1901年に操業を始めた八幡製鉄所の名称がなくなるとの記事が掲載されていた。ちょうど地理Bの授業で扱ったばっかりだったので,少々びっくりした。
八幡製鉄所は日清戦争の賠償金で建設され,中国から鉄鉱石を輸入したり,背後の筑豊炭田が控えているなどの地の利に恵まれ,第二次世界大戦前には日本の鉄鋼生産量の半分以上を製造する国内随一の製鉄所であった。また,記事にもある通り,2015年には重工業の近代化を成し遂げた「明治日本の産業革命遺産」として,世界遺産にも登録されている。
ちなみに世界遺産は国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)に設けられた委員会で選出され,世界文化遺産と世界自然遺産に大別される。 筑波大学の大学院に世界遺産専攻が設置されているほか,世界遺産検定も実施されているので,気になる人は検索してみよう。