月別アーカイブ: 2019年6月

「韓国,来年から人口減に」

本日の東京新聞夕刊より
地理Aでは韓国の地誌で人口問題について扱いました。また,地理Bでは人口のところで,つぼ型の少産多死の人口ピラミッドを扱ったばかりです。
韓国はソウルに人口が一極集中しており,深刻な住宅不足や生活環境の悪化を招いているという点は授業中に触れました。また,そうした都市問題が人口減少に繋がるという点もノートに書いてありますので確認しておいてください。

記事にもありますが,昨年の韓国の合計特殊出生率は0.98で,日本の数字をはるかに下回ります。保育園の拡充や幼児の医療費無償化を進めたものの,少子化に歯止めが掛かっていないという指摘は,日本も参考にしたいところである。首位都市の住環境の悪化が人口減少をもたらすという点については,地理Bの授業で考察を深めていきたい。

『風の谷のナウシカ』

宮崎駿『風の谷のナウシカ コミック』(徳間書店 1994)全7巻を読む。
学生時代だったかに一度読んだことがあるのだが,内容はすっかり忘れてしまっていた。
ナウシカという10代の女性を通して,動植物が平和に暮らす清浄な新世界のありようを模索しつつも,殺戮と破壊を繰り返し,新世界では生きられないように人工的に汚染された人間の苦悩を描き出す。

途中で何年も休載を挟んだせいか,途中で話が上手く繋がっていないところがあり,読み解くのに苦労したが,自然を破壊する人間に対する厳しい眼差しと,一方で,そうした貪欲に生きる人間に世界を築いていく希望を託したいという宮崎駿氏のメッセージが伝わってきた。