立花隆『インターネットはグローバル・ブレイン』(講談社 1997)をパラパラと読む。
インターネットが一般化し始めた1996年6月から97年の6月までの1年間に雑誌に連載された記事がまとめられている。
スマホ隆盛の現在であるが,1995年の段階でマイクロソフトのビル・ゲイツがウォレットPC(財布型パソコン)の普及を予想していたというのは驚きであった。ゲイツ氏の述べるウォレットPCとは,ポケットに入るぐらいのカメラ・サイズの大きさで非常に薄いものであり,どこにいてもメッセージが受信でき,GPSが内蔵され,秘書の役目を務めるというものである。但し当時は手書き認識も音声認識も実用域に達しておらず,ゲイツ氏自身も実現までに10年近く掛かるだろうと予想している。