町田康『屈辱ポンチ』(文藝春秋 1998)を読む。
何の脈絡もないエピソードが延々と続いていく。話のテンポが良かったので最後まで読んだが、物語の意味を理解することはできなかった。
表題作のほか一編が収録されているが、もうお腹いっぱいで読む気になれなかった。
月別アーカイブ: 2016年8月
太田〜熊谷サイクリング
短い夏休みとなったので、自転車で気の向くままにサイクリングに出かけた。
日光まで輪行しようと春日部駅に行ったのだが、初の祝日「山の日」ということもあり、スペーシアは昼まで全て満席であった。仕方なくたまたま到着した太田行きの伊勢崎線に飛び乗った。
太田駅の風景。特に目立った史跡などはなく、北口のロータリーに新田義貞像が飾られているのみであった。
駅から歩いて5分くらいの一等地に富士重工業の本社工場がある。
富士重工業の工場の裏手にある小高い山に向かう。東山公園というところらしい。
関東学園大学の正門の風景。経済学部だけの小規模大学なのだが、グラウンドは広かった。女子ソフトボール部が練習していた。
旧妻沼市街を抜けて熊谷市内の八木橋百貨店の前までやってきた。ネットで調べたところ、八木橋百貨店は現在の店舗を建てる時に、旧中山道にかかってしまったそうだ。そこで店舗内に道筋に合わせて通路と出入り口を配しているとのこと。
八木橋百貨店脇の旧中山道の商店街を走る。特に珍しいものもなかったので、すぐに引き返した。
荒川サイクリングロードの側の自転車屋。昭和の薫りがする佇まいである。
1947年のカスリーン台風の荒川の堤防決壊碑。この地点から川の水が溢れ出し、元荒川沿いに鴻巣まで浸水した様子を表した地図もあった。
『シン・ゴジラ』
『おどるでく』
第111回芥川賞受賞作、室井光広『おどるでく』(講談社 1994)を手に取ってみた。
表題作のほか、「群像」に掲載された一編が収録されている。
しかし、どうも物語のリズムが掴めず、数ページ読んで挫折した。
『83歳の女子高生球児』
上中別府チエ『83歳の女子高生球児』(主婦の友社 2013)を読む。
76歳で夜間中学に入学し、80歳で神奈川県立高津高校定時制に進学し、82歳で野球部に入部したチエさんと、顧問の先生や部員仲間との交流がまとめられている。80歳を超えても屈託のないチエさんの人柄が良く伝わってきた。
ケチをつけるわけではないが、若い頃の苦労話に始まり、仲間との衝突や支え合いを通じて成長し、感動のラストを迎えるといった、いかにも紋切り型の展開「構成」となっており、いささか興味を削がれた。