ワーナーマイカルへ、阿部サダヲ・菅野美穂主演『奇跡のリンゴ』(2013 東宝)を観に行った。
最初はコミカルな「失敗−苦労−成功ー感動」映画なのかと思っていたが、中盤からグイグイと主演の二人の名演技に引き込まれていった。
前半のお見合いや結婚式、新婚当初の様子はちょっと年齢のいった主演の二人にはちょっと厳しいのではと思いながら見始めた。しかし、後半に入り、子ども三人の父母として年齢相応の役になった途端に、突然輝きが放たれたように感じた。おそらくは30代後半の役柄なのであろうが、
映画を観ながら、10年近く前に妻と二人で見た菅野美穂さん主演の『Dolls』という不思議な映画を思い出した。そのときの記憶と画面の光景が入り交じって、菅野美穂さんと私の妻とは月とスッポンであるが、同じ三人の母親でもある自分の妻を見ているような気がしてくるような不思議な気がした。
やはりスクリーンに向き合うと同時に、自分の来し方行く末と向き合える映画館はいい。
『奇跡のリンゴ』
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