日本大学生産工学部のパンフレットをじっくりと読んだ。
学部の全体パンフレットに加え、女子高生向けのパンフレットや保護者向けのパンフレット、就職者の全リストなども作成されている。
生産工学部というと千葉の方にある、理工学部「じゃない」方というイメージしかなかったが、パンフレットを読んで理工学部とは異なる方向性を持った学部ということが理解できた。
日本大学理工学部の工業経営学科が1957年に千葉県習志野市に移転したことから始まる。1958年には工業経営学科をさらに工経・土木・建築・機械・電気・工化の6コースに組み分けている。さらに、1965年には新たに津田沼に、工業経営学科を母胎として、機械・土木・建築・工業化学・管理の5学科からなる第一工学部として移転・開設されている。現在は機械、電気電子、土木、建築、応用分子化学、マネジメント工学、数理情報工学、環境安全工学、創生デザインの9学科で構成されている。
大学というよりも、工業高専のような趣の学校で、研究よりも教育にシフトし、工業経営や安全管理といった現場の管理技術者の育成に重点が置かれている。そのため、大学院への進学者は多くはないが、中小含めほぼ100%の就職率を誇っている。工業高校出身者もほとんどいない。普通科高校卒業生に対し、4年間で管理点検や保守整備技術を身につけさせ、大手の系列・下請け企業に就職させることに得意な大学である。先端の研究環境は揃っていないが、カリキュラムやインターンシップ、キャンパス環境含め、ものづくり現場での「エンジニア」養成ということに特化されているので、手を動かすことが好きな理系の生徒にとっては選択肢の一つとなるであろう。
パンフレット研究:日本大学生産工学部
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