手塚治虫『ブラックジャック2』(秋田書店 1987)を読む。
長編漫画だと思っていたのだが、一編20数ページの短編であった。手塚治虫さん独特の表情や動きが興味深かった。
月別アーカイブ: 2013年1月
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『墨攻』
中島敦記念賞受賞作、酒見賢一『墨攻』(新潮文庫 1994)を読む。
諸子百家の一つで「兼愛」「非攻」を唱えた墨家を題材とした歴史小説である。墨家は文献もあまり残っていないので、漢文でもあまり取り上げられることのない思想家である。私は勝手に、「兼愛・非攻」という言葉のイメージからジョン・レノンのような人間愛的な教えを唱える集団だと捉えていた。しかし、作者酒見氏は、徹底した規律と技術によって城を守る専守防衛の戦闘集団と考え、とある小さな城の攻防を描き出している。読みやすい文体と分量の小説であったが、場面場面が印象に残る作品であった。
『少年メリケンサック』
『交渉人』
『人生で手帳は変わる』
フランクリン・コヴィー・ジャパン特別編集『人生で手帳は変わる:1週間で身につく手帳実践マニュアル』(アクタス・ソリューション 2007)を読む。
経営コンサルタントを手がける同社が販売するシステム手帳や『7つの習慣』という一連のセミナー事業の入門書といった趣の本である。
内容を有り体に言っちゃえば、30代〜40前半の男にとって、仕事一辺倒の人生ではつまらない。しかし、家族や趣味、ボランティアといったものは目標がないのでなかなか達成感を得られない。ビジネスマンたるもの、仕事や家族、趣味、地域活動などバランスよい人間に成長していかねばならない。そのためには、全ての領域において、「自身の価値観」「人生目標」「月・週・日単位の短期目標設定」などを分析・設定し、「Plan-Do-See」サイクルで実践しよう。そのために同社のシステム手帳を活用しようというものである。ジャンジャン。
まさに中堅層をターゲットとした社員研修のような内容である。気軽読みたかったのだが、よそ見していたら注意されてしまいそうな感じの本で、あまり内容は頭に入ってこなかった。