年始にテレビ埼玉で放映された、『機動戦士ガンダムⅡ:哀・戦士』『機動戦士ガンダムⅢ:めぐりあい宇宙』を続けて観た。
ハードディスクの容量が少なくなってきたので、消化するつもりで観たのだが、十分に楽しむことができた。解説の中で土田晃之さんが「年代によって見方が変わる」と話していたが、確かに小学2・3年生くらいに夕方の再放送で見ていた印象とは大きく異にする内容であった。
私自身も、小学校の頃はプラモデルや消しゴムといったモビルスーツの造形にしか関心が向かなかった。しかしそれから30年経って見ると、「ニュータイプ」と呼ばれる革新的な人類の誕生を肯定的に認めようとする側と戦略的に利用しようとする側の対立や、独善的な国家運営の覇権を巡る醜い争いなどが丁寧に描かれており、現在の小説や映画のモチーフと比べても決して見劣りのしない内容であった。
第2部、第3部では、地球連邦軍の宇宙戦艦ホワイトベースの活躍が目立った。小学校の3年生ぐらいだったか、ガンダムの人気キャラクターのプラモデルがあたる夜店の露天のくじ引きで、「ゲルググやズゴックが当たれ!」と念じながら紐を引っ張ると、ホワイトベースでがっかりした思い出がある。