月別アーカイブ: 2012年7月

『時をかける少女』

地上波で放映された、細田守監督『時をかける少女』(2006 角川ヘラルド)を観た。
生協の冷凍焼き鳥をつまみつつ、のどごし〈生〉でちびちびやりながら、あまり期待せずに観ていたのだが、予想に反してとても面白かった。最初は現代の高校生の日常を描いているので、わざわざアニメにする必要があったのだろうかと心の中で毒づいていたが、後半に入って主人公のジャンプするシーンなど、躍動感が気持ちよいくらいに伝わってきた。

「タイムリープ」という時間を自由に移動できる能力をモチーフとしながら、実は決して戻ってこない「青春」を描くというさわやかな内容である。
原作を読んだことはないのだが、一体どのような構成の原作になっているのであろう。いつか「未来」で手に取ってみたいものである。
時間を無駄にしがちな高校生に是非ともオススメしたい映画であった。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=ge-CeHgimHU[/youtube]

本日の夕刊のテレビ欄より

本日、夕刊のテレビ欄を見ていると、深夜12時以降であるが、やたらAKBの名が印字されていることに気づいた。日本テレビでは、深夜1時半からの「メグタン」という番組に「AKB小嶋パンチラ魔女を熱演!」とあり、TBSテレビでは、12時15分からの「CDTV」に「AKBの3強が集結 大島にまゆゆに柏木が」とある。また、フジテレビでは深夜2時から「AKB自動車部」という番組があり、TOKYO MXでは深夜1時半より「AKB0048」という番組が放映されている。さらに、TBSテレビでは、午後6時半からの音楽番組にもAKBの8月の新曲が披露されている。

このAKBブームも一体いつまで続くのであろうか。アイドルといえばイコールAKBになり、総選挙といえばAKBの代名詞ともなっている。チーム内で抜擢や異動があったり、HKT(博多)に左遷があったり、サラリーマン社会の縮図的側面が受けているのかとも思う。

『となりのトトロ』

今夕は、真ん中の坊主の幼稚園の夕涼み会に参加した。
昨年生まれた下の子にどうしても手が掛かってしまうので、真ん中の長男は4月で3歳になったので、一年早く幼稚園に入園することになった。年少を来年も繰り返す「年少少」という学年である。幼稚園で一番小さいのでどうなることやらと心配したが、4月生まれということで上の学年の「先輩」とあまり大差なく、じゃれあっている姿を見てほっとしたところである。

家に帰り、金曜ロードショーで放映された『となりのトトロ』(1988 東宝)をじっと観ている姿を見るに、改めて子どもの成長に驚かされた。つい先日まで『羊のショーン』や『ニャッキ』、『トミカシリーズ』など、あまり台詞の無いものが好きだったのに、台詞の多いアニメ映画を黙って見続けているのだ。
上のお姉ちゃんは女の子なので、ある種異人を育てているような感覚があったが、男の子の成長には、男親として考えさせるようなところがある気がする。

本日の東京新聞夕刊から

本日の東京新聞夕刊一面に、テレビ通販「ショップジャパン」を展開するオークローンマーケティング社長のハリー・A・ヒル氏の「少林寺拳法の魂」と題したコラムが掲載されていた。

 少林寺拳法の本当の素晴らしさは、単なる護身術である以上に、平常心を養うための精神修養や哲学にあると思っています。どんな場面に遭遇しても平常心を保ち、冷静に判断し、行動する。これはビジネスでも非常に大切です。経営者は日々さまざまな問題を解決していかなければなりません。そんな時にこの教えは非常に役立っています。
会社を経営する上で、大切にしている少林寺拳法の言葉が「拳禅一如」です。「拳」は肉体、「禅」は精神を意味し、肉体と精神は切り離すことができず、ともに修練しなければならないとの教えです。

ハリー・A・ヒル氏は、「平常心」と「調和」こそが武道精神の根幹であり、それは一人に人間の生き方であると同時に、ビジネスの哲学をも示すものだと述べている。

「平常心」と「調和」と口の中でつぶやいてみて、ふと空手家と同時に会社経営に携わる宇城憲治氏も著書の中で同様のことを述べていたことを思い出した。得てして格闘技というと、「闘争心」と「排撃」のイメージが強いが、本来の武道は相手を心身ともに凌駕しつつも、相手の気に同調する柔軟性が求められるのだ。

『失踪:妄想は究極の凶器』

地上波で放映された、ジェフ・ブリッジス、キーファー・サザーランド、ナンシー・トラヴィス主演の『失踪:妄想は究極の凶器』(1993 米)を観た。
ビール片手に、冷や奴とキュウリの漬け物をつまみながらの鑑賞であったが、最後の辺りまで楽しむことができた。前半は2時間ドラマかと思っていたが、後半以降、ナンシー・トラヴィスさんの演技が巧みで、演劇風の味のある芝居が進んでいきどんどん引き込まれていった。しかし、ラストは、定番「ザ・ハリウッド」映画よろしく主人公のキスと円満な笑いで終わってしまったのが残念である。