森哲郎『劇画・日本国憲法4:地方自治の闘い』(リサーチ社 1978)を読む。
作者の森氏は、地方自治法が日本国憲法と同時に施行されたことに着目し、地方自治法を活かし、住民自治が確立することこそが、日本政府が再び軍事国家へと転身するブレーキになると説く。
「地方自治は民主主義の学校である」と言われるが、森氏はこれは首長や地方議会のあり方を説明したものではなく、住民運動や直接請求権の行使などを通して、住民自身が自治と連帯の意識を高め、主権者として成長する過程にあると述べる。
この漫画は全5部作なのだが、生憎第4巻までしか手に入らなかった。残りの第5巻をいつか読んでみたい。