最近、家に帰ってパソコンを開いては、家族で購入する車の情報収集に余念がない。色々と相談したり、ネット上の掲示板などを眺めては頭の中でシュミレーションを繰り返した。10年+α年乗るつもりで考えると最終的にはトヨタのノアに落ち着きそうである。今月の末か来月のあたまには注文する段取りとなっているのだが、まだ今月に特別仕様車も出るかもしれないので、虎視眈々と様子見である。
〈これまでの検討の経緯〉
デリカD:5
一年半程前の車検の相談時に、近所の三菱にディーラーからミラージュもそろそろ古くなってきたのではということで勧められた。実際に運転席に座ったり、電動バックドアの説明を受けたりしてミニバンへの密かな憧れを抱いた。しかし、当時はまだ家族使用のワゴンRもミラージュも何の不都合もなかったので、実際に購入を検討するまでに至らなかった。
スズキ エブリィワゴン
一年ほど前の話である。家族で使っている30万ほどで購入した中古のワゴンRの電装関係に不調が生じ始め、エアコンの効きも悪くなってきたため、来年の車検は通さずに新車を買おうかと少しずつであるが検討を始めた。しかし、660ccにしてはかなり車重があるため燃費が悪く、また内装もチープで長く乗る車ではないとのアドバイスをもらい、買い替え自体も頭の中からしばらく離れていった。
スズキ ランディ
子どもが生まれてからもずっと十数年前に登録されたワゴンRを家族で愛用してきた。しかし、2歳を過ぎて背がぐーんと伸びてきたため、チャイルドシートに座らせると、脚が真っ直ぐに伸ばせなくなってきた。ちょうどワゴンRの車検が夏に切れるので本気で車の買い替えの検討を始めた。人付き合いの都合からスズキの車をまず検討することになった。スズキのミニバンというと、「ランディ」なる全く初耳の車がまず俎上に上ることになった。内装も飽きがこない作りで、最後まで迷うところとなった。
トヨタ ヴォクシー
同時にスズキの代理店の方からヴォクシーのカタログももらった。どうしても怒って目がつり上がった出目金のようなフェイスが気に入らず、また内装もすぐに飽きがきてしまうようなメカニカルな作りが気に入らなかった。
トヨタ アイシス
モー ターファン別冊『最新 ミニバンのすべて』(三栄書房 2008)なる本を買ってきて、ページに穴が空くぐらいに、一台一台頭の中で運転する姿と家族を載せてドライブする姿を思い浮かべる日々が続いた。そうした中で、ふとセレナやノア、ステップワゴンのようにぎりぎりまで大きく作られている車は燃費も悪いし、キャンプやスキーに行く訳でもないのにあそこまでの車高が必要だろうかとの疑問が浮かんできた。そこで上記の三車の一つ下のクラスもいいのではないかと考えるようになった。
しかし、子どものことを考えると、やはり5ナンバーハイト系ミニバンの検討へと戻っていった。
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン
毎日のように雑誌やネットで車の情報を吸収しているうちに、段々自分自身でもどのクルマを買って良いのか分からなくなってきた。そこでふと目に留まったのがこのクルマであった。TSIという新しいターボエンジンとDSGという新しい変速機のおかげでハイパワーと低燃費を両立しているとのことだ。早速カタログを請求し、気持ちも傾いていった。しかし、近くに販売店もないのに、長く乗るのは難しいだろうと諦めざるを得なかった。
トヨタ エスティマハイブリッド
ガソリン高騰を受け、すこしでも燃費の良い車と思い、探したところ急遽検討の土台に登ってきた。しかし、10年以上乗ろうと思うと、ハイブリッドは、燃費で元を取る以上に、故障などのメンテナンスに金が掛かるとのアドバイスを受け、検討対象からこぼれていった。
トヨタ エスティマ
ハイブリッドの方は諦めたものの、まだ普通のガソリン車の2.4ℓも捨て難い。トヨタの販売店で運転席に座らせてもらったところ、乗用車とは違う大きさを感じた。日常私が運転する訳ではないので、これまた諦めざるを得なかった。しかし、内装の落ち着いた高級感は気に入った。これは諦められないところだ。
マツダ・MPV
ネットの掲示板などを読んでいると、やはりミニバンはハンドリングなどの運転する楽しさに欠けるようだ。その点で、マツダのMPVは少々値は張るが、スポーツ的な運転感覚があるとのことだ。早速カタログを請求した。値引きもかなりしてくれるようであるが、全長がかなり長くて家族で乗るには少々不便を来すだろうとの判断から、検討レースから脱落していった。
ホンダ ステップワゴン
カタログを請求したものの、10・15モードのコンマ以下の数字や内装の雰囲気がどうも好きになれず、食指が湧かなかった。車は長く付き合っていくものであるが、最初の第一印象がぱっとしなかったので、ほとんど検討の俎上に上げることはなかった。
もう、トヨタのノアかスズキのランディのどちらかに絞って検討の最終段階へきたところで、雑誌でマツダの新しいミニバンが出るとの記事を読んだ。読んでしまった。大きさもまさにセレナやノア/ヴォクシーと同じ5ナンバーの凌ぎを削るクラスであり、俄然期待も高まった。しかし、発売日が夏ということで、カタログも手に入れることができず、検討することすらできなかった。
トヨタ ノア
頭の中での長い長い検討サバイバルと、これから10数年の車ライフと生活スタイルのシュミレーションを経て、トヨタのノアで決まりそうな塩梅である。しかしまだグレードやオプション、外装色が決定しておらず、ネットの新情報や「怪」情報、掲示板での噂に心が揺れる日が続きそうである。