アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド監督『アース』(2008 英)を観に行った。
北極から南極まで、ホッキョクグマ、アフリカ象、ザトウクジラなど餌を求めて過酷な移動を続ける動物をカメラが追っていくノンフィクション映画である。撮影に5年以上を費やした労作で、アネハヅルのヒマラヤ越えや、ホッキョクグマとセイウチの対決や、チーターと鹿の格闘など自然界のダイナミズムが大画面で繰り広げられる。
太陽の光と水がバランスよくあり「奇跡の星」と称される地球の素晴らしさを再発見した。そして最後に、地球温暖化の進行により生態系バランスが崩れ、このような美しい地球が二度と再生不能な姿になってしまう。しかし、まだ人間の知恵と行動によってこの地球は守られるのだとのナレーションで映画は終わる。単なる自然賛美で終わらず、問題を人間に投げ返している社会派作品である。
『アース』
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