楠木ぽとす『産んではいけない!:少子化なんてくそくらえ』(太田出版 2001)を読む。
子どもは笑顔も寝顔も無邪気で純粋な「天使」だというのは全くの虚像で、一日中、そして一年中、もしくは一生母親を悩まし続ける「悪魔」であると経験をまじえて延々と語り続ける。溜まりに溜まった専業主婦の恨み辛み節が爆発する。しかし、最後にこうした子育て地獄に陥ってしまうのは、偏に母親だけの問題ではなく、長時間労働ゆえの父親の育児不参加や育児にかかる経済的不安などの政治・社会的な問題であると怒りの矛先が転じていく。
『産んではいけない!:少子化なんてくそくらえ』
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