井上路望『十七歳』(ポプラ社 1999)を読む。
当時神奈川県立座間高校3年生であった井上さんの日常に去来する思いを自由に語ったエッセーである。いじめや母親との確執などを通して「自分らしく生きることが大切」と極々当たり前のことを述べるのだが、妙に説得力があり感心してしまった。
『十七歳』
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井上路望『十七歳』(ポプラ社 1999)を読む。
当時神奈川県立座間高校3年生であった井上さんの日常に去来する思いを自由に語ったエッセーである。いじめや母親との確執などを通して「自分らしく生きることが大切」と極々当たり前のことを述べるのだが、妙に説得力があり感心してしまった。
上田賢一『猛虎伝説』(集英社新書 2001)を読む。
戦前から戦後にかけての阪神タイガースの軌跡を親近感交えて追っており、引いては戦後プロ野球の発展の歴史と重なっている。新聞やテレビでは、巨人阪神戦を「伝統の一戦」とよく表現するが、これまでその「伝統」の意味がぴんと来なかった。しかし、藤村、江夏といった名球会選手の現役の頃を眺めると、関西特有のアンチ巨人、アンチ東京の精神が体現されていることに気づく。