東直己『札幌刑務所4泊5日体験記』(扶桑社文庫 1994)を読む。
原付き自転車で48キロで走ってしまい、18キロオーバーでタイトル通り刑務所に留置された経験をルポ風に描いたものだ。少々露悪な内容で面白くなかった。
月別アーカイブ: 2003年10月
英検2級
本日英検2級の1次試験を受検した。仕事と重なってしまい、ほとんど勉強らしい勉強は出来なかった。試験勉強の時間は全部で合わせても12、3時間くらいであろうか。それでも記述の方はほとんど出来たが、リスニングは半分も分からなかった。旺文社の「英検2級20日間集中ゼミ」という問題集を買って一通りやってみたが、その本から類似した問題が多数出たので助かった。長文対策としては古藤晃『ビジネス英語を速く読む』(光文社新書2001)を読んでみた。長文対策としてはありふれた手法であったが、英文雑誌の紹介などが微に入り細に穿って興味深く読むことが出来た。熟語は西田実『英文解釈の基礎:熟語の知識』(岩波ジュニア新書1983)を半分くらい読んだが、あまり役には立たなかった。
また単語の復習として、受験時代に使っていた小池直己『これだけ覚えれば大丈夫と断言できる英単語2247』(実業之日本社 1991)をもう一度読み返してみた。今は本屋に並んでいない参考書であるが、浪人時代に手垢が付くほど繰り返したので、10年経ってもまだ単語が頭に「こびりついて」いる。10年前にお茶の水周辺を独りで散歩していた頃の記憶も一緒に戻ってきて感慨にふけることもあった。
『爆笑問題のピープル』
爆笑問題『爆笑問題のピープル』(幻冬舎文庫 2001)を読む。
西部邁や中沢新一からたま出版の韮澤社長やデーブスペクターまで、相手の話を引き出しながらボケとツッコミを入れていく太田のテンポの妙は活字になってもうまく流れている。
『悪戦苦闘ED日記』
梅田功『悪戦苦闘ED日記』(宝島新書 2001)を読む。
バブルがはじけてから仕事から家庭という世の中の風潮はますます強くなっている。その中でホワイトカラーのサラリーマンのセックスレスが増えているというデータがある。家庭で妻といる時間が長いほど、夫はEDになってしまうのだそうだ。男性の勃起という生理現象は男性の潜在意識下の微妙な心理に大きく影響される繊細さを有することを理解できた。
『新説!日本人と日本語の起源』
最近忙しくて本を読む暇が無い。教養をつけるためにも読書習慣を守らなくては。。。
今日始めてモスバーガーで「匠味」なる580円のハンバーガーを食べた。宣伝に偽りなく、確かに美味しかった。しかしお昼に千円近く費やされるのは痛い。
安本美典『新説!日本人と日本語の起源』(宝島新書2000)を読む。
著者は大野晋氏の「日本語とタミル語関係説」を明確に否定した上で、DNA鑑定やコンピュータ言語学の観点から、日本語の起源と日本人のルーツについて仮説を立てる。著者の仮説によると、青森の三内丸山遺跡や秩父遺跡など、縄文人はその生息地のほとんどが東日本に集中していることから、元来は北方系であり、その子孫がアイヌと見られる。そして弥生人は中国長江下流の呉もしくは楚の国から水田耕作の技術を持って北九州に移住してきた人たちが中心であると考えられる。そして北九州に成立した邪馬台国の勢力は出雲地方に、また近畿へと勢力を伸張させ、やがて邪馬台国の後継勢力が畿内に大和朝廷を立てる。その間に日本祖語が朝鮮語やアイヌ語の影響を受けながら誕生したと著者は述べる。得てして神話的な、民間伝承的なあやふやなロジックで語られがちな世界であるが、地道ながらも科学的に解明していくことの大切さを知った。