最近忙しくて本を読む暇が無い。教養をつけるためにも読書習慣を守らなくては。。。
今日始めてモスバーガーで「匠味」なる580円のハンバーガーを食べた。宣伝に偽りなく、確かに美味しかった。しかしお昼に千円近く費やされるのは痛い。
安本美典『新説!日本人と日本語の起源』(宝島新書2000)を読む。
著者は大野晋氏の「日本語とタミル語関係説」を明確に否定した上で、DNA鑑定やコンピュータ言語学の観点から、日本語の起源と日本人のルーツについて仮説を立てる。著者の仮説によると、青森の三内丸山遺跡や秩父遺跡など、縄文人はその生息地のほとんどが東日本に集中していることから、元来は北方系であり、その子孫がアイヌと見られる。そして弥生人は中国長江下流の呉もしくは楚の国から水田耕作の技術を持って北九州に移住してきた人たちが中心であると考えられる。そして北九州に成立した邪馬台国の勢力は出雲地方に、また近畿へと勢力を伸張させ、やがて邪馬台国の後継勢力が畿内に大和朝廷を立てる。その間に日本祖語が朝鮮語やアイヌ語の影響を受けながら誕生したと著者は述べる。得てして神話的な、民間伝承的なあやふやなロジックで語られがちな世界であるが、地道ながらも科学的に解明していくことの大切さを知った。