群洋子『肉体百科』（扶桑社 1991）を読む。
お尻の肉やふくらはぎなどついたら恐いお肉について、女性ならではの視点で面白く綴ってあった。

石井威望『ｉバイオテクノロジーからの発想；進化する技術文明』（PHP研究所 2000）を読む。
「複雑系」という新しいカテゴリーで社会分析を試みようとするものだ。複雑系とは「現在の物理学の基礎であるニュートン物理学が万物の物理運動を「なしくずし」に単純な形に分解して法則化したのとは対照的に、元来不測要因やノイズを含む世の中の現象をありのままに解釈する学問である」と定義されている。ｉモードの分析など細かい部分にわたっていたが、正直面白くなかった。マルチメディア関連の分析手法としては正しいと思うが、企画不足である。

宮部みゆき『パーフェクト・ブルー』（東京創元社 1992）を読む。
ドラマの原作本を読んでいるような場面展開の激しい作品であった。

回線が止められている間に読んだ本の紹介から。

清水義範『日本文学全集第一集』（集英社文庫 1996）を読む。
方丈記や平家物語、太平記を現代を舞台にして焼き直したパロディー的な作品である。会社を舞台にした太平記や売れない文学青年を語り部とした方丈記などは的を得ていて妙であった。