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本日は年賀状をひたすら書いた。
久しぶりに筆ペンを使ったので、改めて自分の悪筆に気付かされた。
国語教師なのだから字はうまくて当然だと世間では思われているが、実際大学での「書写指導」の授業なんて本当にインチキな代物で、全く進歩しなかった。
私は大学の「書写指導」は大平先生というおじいさん先生に習っていた。
その先生はいつも教室に来るときは風呂敷包みに名簿やプリントなどを入れてやってきた。
そしておもむろに老眼鏡を額にのっけてはのっそりと出席を取り始めた。
私は年度の終わりになって出席を始めて、2年生の正月明けに1年分の課題をまとめて提出して何とか単位を得た。
しかも教科書を買う金がなかったので、先生に冬休みの間借りて仕上げた。
その大平先生ももう定年で、私が4年の時に最後に国語教育に関する寄せ集め的なつまらない自著を出して去っていった。確か21世紀の国語教育という本だ。
古き良き時代の大学教授の典型のような先生であった。