NHK「麻里子さまのおりこうさま!」制作班協力『麻里子さまのおりこうさま!』(ポプラ社 2011)を読む。
AKB 48に在籍していた篠田麻里子さんが出演していたNHKの教養番組の内容の書籍化である。
地球温暖化や生態系などの一般的なテーマから、資本主義や進化、惑星、年金などちょっと深いテーマも扱われている。番組の振り返りのような内容で中身は薄い。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『変わる学校のトイレ』
小林純子『変わる学校のトイレ:子どもの思いを形にする』(草土文化 2002)をパラパラと読む。
著者は日本女子大学家政学部住居学科を卒業し、公衆トイレや学校のトイレの設計を手がける事務所の代表を務めている。
かつて「4K(臭い、汚い、暗い、怖い)」と呼ばれた学校のトイレを、明るく、広く、清潔に、そして、おしゃべりの場であったり、一人でホッとする空間であったり、多様な要望を実現するトイレについて提案されている。
私たちおとなもそうですが、忙しい時トイレに行くと、ほっとして気分が改まります。人間関係にイライラしていても、トイレに行って冷静になれる時もあります。(中略)学校では、ひとりになって自分自身を見つめたり振り返ることができる場所は、トイレの他にあまり見あたりません。トイレはそういう時、手っ取り早く、かつ自然にひとりになれる場所です。
『世界経済のニュースが面白いほどわかる本』
小泉祐一郎『世界経済のニュースが面白いほどわかる本』(中経出版 2002)を半分ほど読む。
これから少し経済に関する本を読んでいこうと思う。その手始めに手に取ってみた。
「アジアNIEs」は「新興工業経済国」ではなく、「新興工業経済地域」と訳す。香港や台湾を「国」と言ってしまうと中国が反発するので、「地域」と呼ぶならわしとなっている。他にも「中南米NIEs(メキシコ、ブラジル、アルゼンチン)」や「南欧NIEs(スペイン、ポルトガル、ギリシャ、トルコ)」があるので、アジアNIEsとなっている点も押さえておこう。
1960年代後半、ベトナム戦争でアメリカを支援し、社会主義=ベトナムに反対するために結成されたのが、ASEANである。1967年にマレーシア、フィリピン、タイ、シンガポール、インドネシアの5カ国によって結成されている。当初は「政治結合」の意味合いが強かったが、80年代以降、「地域的経済結合」的な性格に変貌を遂げている。1992年には「AFTA(ASEAN自由貿易地域)」が結成され、95年にベトナムが加盟している。
『トコトンやさしい燃料電池の本』
燃料電池研究会編『トコトンやさしい燃料電池の本』(日刊工業新聞社 2001)をパラパラと読む。
トヨタの燃料電池車MIRAIが誕生する前に刊行された本で、武蔵工業大学(当時)の工業化学や機械工学の教授を中心に、発電の原理に始まり燃料電池の施設の紹介、そして実際に車に搭載する水素貯蔵タンクの仕組みなどが丁寧に説明されている。水の素(もと)である水素は無尽蔵にあり、同じく無尽蔵にある太陽光を使って、地球上のエネルギーの全てを作り変える可能性を持つものだと述べる。
『環境ホルモンなんて怖くない!』
石井佐知子『環境ホルモンなんて怖くない!:快適に暮らすための安全マニュアル』(かもがわ出版 2001)を読む。
著者の石井さんは化学や環境の専門家でもなく、イラストレーターである。小さい頃からアトピーやアレルギーに悩まされてきた経験から、環境ホルモンについて勉強し講演会活動を行っている方である。そのため、化学物質の用語こそ難しく感じるが、講演のように分かりやすい語り口なので、あっという間に読むことができた。
適度な栄養サプリメントを摂ることと水を飲むことで、人間本来持っている身体の免疫能力を高めて、解毒・排泄をきっちり行うことが大切だと述べる。