朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』(集英社文庫 2012)を読む。
2009年に、第22回小説すばる新人賞受賞を受賞しており、映画化もされた作品である。
タイトルに「桐島」とあるが、桐島くんは登場せず、桐島くん周辺にいる今時の高校生たちの群像劇となっている。
あえて賛否の分かれる高校生の日常を描いたので、読む人によって評価も分かれるであろう。
スクールカーストや部活動内の面倒臭い人間関係を上手く描いていると思った。
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『鉄道地図は謎だらけ』
『化生の海』
内田康夫『化生の海』(新潮社 2003)を読む。
400ページを超える長編で、読み応えがあった。
北海道新聞や中日新聞(東京新聞)、西日本新聞で連載されていた作品で、そのまま北海道余市町や松前町、石川県加賀市、福岡県福津市を舞台に、一大ミステリーが展開される。強引な展開などなんのその、一気に読んでしまった。
有名な観光地は扱っておらず、その地域、その地域の土地柄が手に取るように理解できた。
『頭の冴えた人は鉄道地図に強い』
野村正樹『頭の冴えた人は鉄道地図に強い』(講談社文庫 2010)を読む。
鉄道路線の名前の付け方や、JR福知山線脱線事故の背景など興味ふかい話が多かった。単純に鉄道路線ミステリーのような内容で気楽に楽しむことができた。鉄道地図を深く読めるようになると、ビジネスで求められる課題発見力や思考力が養われるという売りなのだが、その点には疑問が残った。
『平城山を越えた女』
内田康夫『平城山を越えた女』(講談社文庫 1994)を読む。
奈良県と京都府の境にある木津川市が舞台となったミステリーである。
史実通りに、新薬師寺から盗まれた「銅造薬師如来立像」(通称・香薬師=こうやくし=像)を巡る殺人事件である。
展開が荒すぎて話について行けなかったが、浄瑠璃寺や平城山など、通好みの観光地も出てきて、観光気分を味わった。

