投稿者「heavysnow」のアーカイブ

『ゲバルトの杜』

渋谷のユーロスペースで代島治彦監督『ゲバルトの杜~彼は早稲田で死んだ~』(ノンデライコ 2024)を観た。1972年の川口大三郎くん事件を扱ったドキュメンタリー映画である。
途中かなり寝てしまったような記憶があるが、話の要旨は大体理解できた。川口くん事件後に結成された革マル派をパージした臨時自治会や早稲田行動委員会と革マル派の衝突などが丁寧に描かれていた。当時の映像も紹介され、雰囲気は理解できた。しかし、革マル派はどのようにみるのであろうか。

『奥様はネットワーカ』

森博嗣『奥様はネットワーカ』(メディアファクトリー,2002)をパラパラと読む。
著者自身が執筆当時、名古屋大学で助教授をしていた経験をいかしたのか、大学の工学部を舞台にした連続殺人事件を描いた小説である。ちょっと文体が受け付けなかった。

『中学生・高校生のための金銭感覚養成講座』

武長脩行『中学生・高校生のための金銭感覚養成講座』(同友館,2003)をパラパラと読む。
ケータイ料金やクレジットカード、アルバイト、株式投資など、主に高校生のお金に纏わる内容について、分かりやすくまとめられている。それでも本屋で高校生が購入するような本ではなく、学校図書館の隙間を埋めるような本で、読んでいても面白くなかった。

「差別解消進むと信じて」

本日の東京新聞朝刊に、トルクのクルド系の議員が来日し、記者会見を行ったとの記事が掲載されていた。記事によると、トルコ国内では政府によるクルド人弾圧が強まっており、在日クルド人が難民申請を却下され、強制送還となった場合、空港で逮捕されてそのまま刑務所に収監されてしまうとのこと。

日本政府も難民条約に加盟している。難民条約において、難民とは、「人種、宗教、国籍、政治的意見または特定の社会集団に属するという理由で、自国にいると迫害を受けるおそれがあるために他国に逃れ、国際的保護を必要とする人々」と定義されている。もう一度難民条約を読み直してみてはいかがであろうか。

「対応難 最後の受け皿」

本日の東京新聞朝刊に、日本全国で定時制高校が変わってきたとの記事が掲載されていた。
1993年の962校から2023年には621校と3分の2にまで減っている。また、働きながら学ぶ生徒は減少の一途をたどっており、2016年現在、定時制の生徒の50.8%は無職、パートやアルバイトが46.2%、正社員がわずか2.2%となっている。また生徒が抱える事情も「不登校経験」や「特別な支援が必要」「心療内科の通院歴」などが上位を占めている。

そうした状況の中で、日本語を母語としない外国籍の生徒の割合が増えている。記事にもあるが、全日制高校の入試の外国籍生徒の特別枠が足りておらず、定員に余裕のある定時制高校が最後の受け皿になっている。

全日制高校で定員に余裕のある学校もあるが、そうした学校では日本語の指導やサポートを受けることはできない。本来は全日制で行事や部活動など様々なことを経験してほしいと思うが、定時制ならでは手厚いサポートもまた必要である。学校だけで抱え込まず、日本語のボランティアスタッフの協力も得ながら、全日制でも定時制でも学ぶ機会を設けていくべきである。