ヨミウリ・ウィークリー『辞めるな、サラリーマン』(中公新書ラクレ 2002)を読む。
「転職でキャリアップ」や「外資系で自己実現」など「転職ブーム」が続くが、本書はそうした転職が必ずしも成功せず、失敗している者が多い現実を暴き出す。経営者側は「早期退職優遇制」や「昇進を約束した出向」など手管を操り、労働者の首を切ろうとする。しかし、まだまだ終身雇用の雰囲気の強い日本では、よほど潰れかかった会社でない限り、残ったほうが後々うまく行くケースが多いことを丹念な取材で明らかにする。
『辞めるな、サラリーマン』
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