『頭が良くなる脳科学講座』

大島清『頭が良くなる脳科学講座』(ナツメ社 2003)を読む。
佛教大のレポートをまとめる際に参考にしたもので、脳の機能局在について簡易に説明されている。その中でウェクスラーの記憶検査について話が興味深かった。脳の神経細胞がもっともシナプスを増やし、結びつきを深めようとするピークは30歳代の前半にあるようだ。丸暗記のような単純記憶は小中学生に敵わないが、意味のある文章の記憶テストでは、記憶の神経回路が脳内を走り回っているので、蓄積した知識を引き出すにも、新しい情報を結びつけるにも最高潮の年代なのだ。つまり過去に得た知識や経験もとにした体系に位置づけられるので生涯の中で一番自分の専門領域を広げられる時期なのだ。確かに20代よりも物事を頭の中で整理することが得意になった気がする。30代前半というと私にはあと4年の猶予が残っている。少しでも知識を付け、自分の可能性を広げていきたいと思う。この時期だからこそ謙虚さを大事にしていきたい。

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