『いま授業で困っている人に』

 山本洋幸『いま授業で困っている人に:私はこうして授業をつくってきた』(高文研 1986)を読む。
 長年筑波大学付属高校で教鞭を取ってきた著者が、専門の世界史の授業の進め方を紹介しながら、授業のあり方を問う。
 本来授業というものは、生徒に聞かせ、語らせ、考えさせるものである。しかし授業は教師が主導で展開するものだと誤解している教師が多く、一方的に黙って断片的な知識を注入することに一意専心しているのが現状である。しかし、著者は、産業革命の進展や奴隷制の崩壊過程などを生徒との問答を通して一つ一つ理由づけしながら、正しく理解することを目指す。
 私も高校時代は世界史の教師に憧れていたが、今からでも適わぬ夢ではなかろう。。。

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