『ボクたちの交換日記』

geininkoukannikki

 子ども二人をお風呂にいれて、いそいそとイオン春日部に出かけた。
 内村光良監督脚本、伊藤敦史・小出恵介主演『ボクたちの交換日記』(2013 ショウゲート)を観た。
 芸歴十数年の売れない芸人コンビの挑戦、失敗、出会い、成功、解散、不仲、そして再会を描く。『フラガール』や『ウォーターボーイズ』といった、典型的ないわゆる青春成長の映画の範疇に入る作品である。しかし、お笑い業界の競争の厳しさが背景となっており、30歳手前にして、夢や仕事、家庭の両立に悩む男の姿が丁寧に描かれていた。
 年月を隔てたシーンなどに映画ならではの不自然さも感じたが、主役の伊藤淳史さんの演技がすばらしく、最後は涙腺が緩んでしまった。
 ちょうど桜が満開の時期だったためか、散り際が美しい桜の木のもとで行われた最後の解散ライブの映像が印象に残った。
 十数年隔てた後の出会いも桜の木の側であった。やはり、日本人にとって、桜は出会いと別れを見守る「大いなる存在」なのであろう。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=xoPfJGuRMAU[/youtube]

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