藤岡信勝自由主義史観研究会『教科書が教えない歴史…A』(扶桑社 1996)を読む。
産経新聞に連載されていたコラムをまとめたもので、近現代史における細かな事件なり人物を取り上げて、日本の大和魂を賛美する内容となっている。明治維新以降の日本は大和魂を発揮して欧米に伍して自らの文化を守り抜いたにも関わらず、現在の日本人は日本が悪かったとGHQが一方的に作り上げた東京裁判史観に毒されていると藤岡氏は述べる。一人一人の人物描写が丁寧で読み物としては面白いが、歴史の流れの全体像は崩れてしまっている。詳細は新しい歴史教科書を作る会のホームページを参照されたし。
『教科書が教えない歴史』
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