『バカのための読書術』

小谷野敦『バカのための読書術』(ちくま新書 2001)を読む。
難解な思想を分かったふりをして格好つけるよりも、中学高校生レベルの教科書や参考書を用いて、歴史的な事実や認識を逐一追っていく作業が一番の学問への近道だと述べる。彼自身は、自らの博識を包み隠すことなく「啓蒙主義的教養人」を自ら自任し、先端的な思想を分かっているふりをして無知なままに生きている者たちを真っ先に批判の対象に挙げている。特に私自身も現代思想は分かっているふりで済ましていることが多いので、きちんと勉強しなければという気になった。

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