『脳男』

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子ども二人をお風呂に入れてから、ララガーデンへ出かけた。瀧本智行監督、生田斗真・松雪泰子・江口洋介・二階堂ふみ主演『脳男』(2013 東宝)を観た
生まれつき人間らしい感情を持たないが、飛び抜けて頭が良く強靭な肉体を持った男が、殺人ロボットとして育てられて次々に「悪を懲らしめるための殺人」を繰り返すというサスペンス映画である。こう書くと、何だか漫画やアニメ映画のような設定であるが、先日観た『悪の教典』のようなバイオレンス満載の大人向けの内容であった。

原作は江戸川乱歩賞を受賞した傑作のようだが、おそらく原作の雰囲気は残しつつ大幅なアレンジを加えているのであろう。ありがちな小説の映画化に見られるような不自然さはほとんど感じなかった。おそらくは脚本の段階で相当練り直したのであろう。また主演の生田斗真さんの演技が素晴らしかった。彼の演じる主人公の行動や台詞に警察や医者が疑問を感じるという点が物語のキーポイントになっているのだが、その難しい役柄を見事に演じきっていた。江口洋介さんも年齢を重ねるごとに役者としての深みが増していくようだ。

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