『夜光虫』

夏の8冊目
馳星周『夜光虫』(角川書店 1998)を読む。
台湾プロ野球を舞台にしたヤクザの八百長賭博に巻き込まれ、心の衝動に赴くまま殺人や暴力行為に手を染め、破滅していく元日本プロ野球の投手の姿を描く、長編サスペンスである。暴力とセックスという男の破壊衝動を極めてストレートに描きながら、家族愛や純愛を信じようとするハードボイルド的な要素もあり、かなり読みごたえのある分量であったが一気に読んでしまった。おそらく女性が読んでも不快感を抱くだけの作品であろう。

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