本日の東京新聞朝刊記事より。
北アイルランド議会選挙で、アイルランドとの統一を目指すシン・フェイン党が第1党になったという記事が掲載されていた。私は高校・浪人時代は世界史選択であった。「怒った(1905年)我らのシン・フェイン党」という語呂合わせで、イングランドに抵抗するアイルランド政党の成立年号を口ずさんでいたことを今でも覚えている。
そのシン・フェイン党が北アイルランドで第1党になったということは、United Kingdomの解体が始まったということだ。EU離脱後の経済の混乱に加え、ジョンソン首相に対する批判が重なったようだ。
確認しておくと、私たち日本人がイギリスと呼んでいる国は、United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandといい、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国と訳される。グレート・ブリテン島(東側の島)にあり、ロンドンを含むイングランドと西側のウェールズ、北側のスコットランドの3つの国と、アイルランド島の北側の北アイルランドを合わせた4つの連合王国がいわゆるイギリスである。サッカーが好きな生徒は、ワールドカップにイギリスという国は存在せず、それぞれバラバラにトーナメントに出場するのは知っているであろうか。
1922年に北アイルランドを併合して以来、ちょうど100年目の今年、北アイルランドが独立、アイルランドとの統一を目指すという流れ興味深い。ブレグジット(EU離脱)に伴い、スコットランドも独立へと動いており、UK(連合王国)の動向について、授業の中でも触れておきたい。