「日米豪印 結束を確認」

本日の東京新聞朝刊に、いわゆる米国流「民主主義」を共有する日米豪印の4カ国の協力枠組み「クアッド」の外相会合がわざわざ対面で行われたとの記事が掲載されていた。

まん延防止等重点措置が全国に拡大し、児童生徒の学習権が侵害されている中、オンラインでの会合で済ますことができなかったのであろうか。中身の議論よりも、4カ国の外相が膝を突き合わせている構図の写真の演出効果の方に重点が置かれているのであろう。

この日米豪印の4カ国による中国・ロシア封じ込め政策の記事を読んでいると、第二次大戦後の米国主導の冷戦体制を築いたトルーマン米国33代大統領を彷彿とさせる。トルーマンは1945年から1953年までの8年間在任し、日本の原爆投下のゴーサインを出した大統領としても知られる。ウクライナ情勢で問題となっている北大西洋条約機構(NATO)を創設したのもトルーマンである。第二次大戦集結から70数年、ベルリンの壁崩壊から30数年経っているのに、まだ冷戦構造は残っていたのか。