パンフレット研究:高知工科大学

高知工科大学のパンフレットを読む。
「日本にない大学。」を売りにし、1997年に公設民営大学のさきがけとして誕生した新しい大学である。しかし地方の工学系の私立大学ということで2006年に定員割れを起こしている。その後2008年にマネジメント学部(経営学部と同じ)が設置され、さらに2009年には公立大学として新たに出発し、工学部をシステム工学群、環境理工学群、情報学群の3学群13専攻に再編している。公立大学の恩恵で2012年入試では全国から受験生が集まり、一般入試で4倍近い競争率をたたき出している。推薦入試は高知県内枠が半数以上を占めるためか、倍率が1倍台に留まっている。

システム工学群は機械工学専攻、ロボット工学専攻、航空宇宙工学専攻、電子工学専攻、光エレクトロニクス専攻、建築・都市デザイン専攻の6専攻。環境理工学群は化学・生命科学専攻、ナノ・物質科学専攻、環境科学専攻の3専攻。情報学群は情報と人間専攻、情報とメディア専攻、情報通信専攻、コンピュータサイエンス専攻の4専攻で構成されている。また全科目選択制が取られ、必修科目がないため、幅広く基礎工学を学ぼうとする学生には面白い大学である。

最先端の研究というわけにはいかないであろうが、一通りの専攻が揃っており、基礎分野に強い学者が集められ、学ぶ環境は整っているようだ。就職状況も良く、西日本を中心とした中堅・大手の企業に数多く就職している。

残念ながら文系のマネジメント学部は、凡庸な女子大学の経営学部レベルの陣容である。一方、工学系の方は、ロボットや宇宙、生命科学やナノまで揃っているので、金と時間があれば、今から私が学んでみたい大学である。

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