パンフレット研究:実践女子大学

実践女子大学のパンフレットを読む。
和洋女子大学と同じく歴史ある女子大である。校名の「実践」は、学問を実際に役立て実行するという意で、「良妻賢母」を主とした女学校が多い中で、「実学主義」を徹底させた革新的な学校として出発している。
1899年創立の実践女学校を起源とし、1925年に実践女子専門学校となり、49年に新制の4年生大学に移行し、85年に渋谷区から現在地の日野市に全面移転が完了している。

現在では国文学科、英文学科、美学美術史学科からなる文学部と、管理栄養士専攻を含んだ食生活科学科、生活環境学科、幼児保育専攻を含んだ生活文化学科からなる生活科学部、人間社会学部の3学部と短期大学からなる。パンフレットを読む限り、和洋女子大と比べると見劣りするというのが第一印象である。「とりあえず」社会学や経済学、人間関係の科目を集めましたというコンビニ的な人間社会学科や、生活科学部生活文化専攻、高校の家庭科の授業の延長のような生活環境学科、栄養士の資格すらとれない食物科学専攻、「とりあえず」上代から近現代までの時代の専門家を集めただけの国文科などなど、食生活科学科管理栄養士専攻以外は、伝統があるだけの凡庸な女子大学と何ら変わりはない。日野駅から歩いて12分の便利な場所にあり、大学の雰囲気はいいと聞いているので、近所に住んでいれば「とりあえず」オススメな大学なのであろう。

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