本日の東京新聞に、東欧の成長株であったポーランドが、EU法が国内法よりも優先するEU加盟の原則を否定する司法判断を下したとの記事が掲載されていた。ポーランドはEUの域内の人や物、金の移動の自由化の恩恵をたっぷりと受けている思っていた。2020年の一人当たりGDP は約13,640ユーロで、世界上位3分の1に入り、ハンガリーと同程度で、チェコに次いで安定した経済・社会環境を誇っている。
では、なぜポーランドがEUに反旗を翻したのであろうか。
私が勝手に考えた理由は地球温暖化である。2015年に開催された国連気候変動枠組条約締約国会議(通称COP)でパリ協定が採択され、EUは2030年までに温室効果ガスを1990年比で40%削減することを決定している。
しかし、ポーランドは国土の半分ほどが古期造山帯に位置しており、いまだに石炭火力発電が主流となっている。とてもじゃないが、EUが定めた削減目標の達成は困難である。目標未達成は国際義務違反となってしまう。そうした環境政策が影響しているのであろうか。
この説はあくまで個人的な見解です。